in博多中洲 ニッカバー七島
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ニッカバーで日本一有名な店である。
私は、この店の味を超えるバーに出会ったことがない。
中洲交番の真正面にある。
この店に行き始めて、もう22年になる。
それから、名古屋に転勤になり、しばらく行く機会に恵まれなかったが、
この店が週刊誌に掲載されていたのを見ると嬉しくなった記憶がある。
そんな思い出とともに酔いながら、ふと、コースターを見る。
私が生まれる10年も前から営業していることに気付く。

カウンターの景色も変わっていない。
変わったのは、バーテンダーだけであるが、
人が変わっても誇り高き気品に満ちたバーテンダーで
あることは変わらない。
創業オーナーの七島さんは元気なのか女性バーテンダーに聞いてみた。
いつも少しだけ顔を出して、すぐに帰られとのことだった。
「今日は、まだ来てないです。」とのことで、期待していた。
それからしばらくして、幸運にも創業オーナーが来られた。
すぐにバーテンダーの白いブレザーに着替えられた。
お客さんの目線がオーナーに行っている。
やはり、風格が違う。
思わず、カクテルを創業オーナーに作ってもらうことをお願いした。
柑橘系の良い香りがして、素晴らしい味だった。
気付くと写真を撮るのを忘れ、何口か飲んでいた。
私を含め数杯のカクテルを作り、創業オーナーは直ぐに帰られた。
なんと幸運なことだろうと思った。
夜も遅くなったので、女性バーテンダーに計算をお願いした。
女性バーテンダーの謙虚なしぐさ、気配りを見ていると、
思わず「七島さんに似ているね。」と話しかけた。
「娘です」と返事があり、驚いた。
後を継いで脈々と、中洲の顔として営業してくれると想像し、
私の思い出が消えることはなくなると思いが嬉しくさせた。
2011年の正月、年賀状が届いた。
北海道ニッカウヰスキー余市蒸留所にて、と書いた写真があった。
大きな樽の前に創業オーナーと、娘さんが映っていた。
今年も、博多へ行ったときには寄ろうと思う。

































